このまま家族の間で遺産相続を進めてしまうと、喧嘩になり取り返しが付かない事になってしまうかもしれないと思われる場合には、遺産相続について最初から専門家に相談しながら行うという事もできます。
遺産相続について相談するまでの間は、法律家を探したり、遺言書を探して、話をまとめたりと、面倒な事もあるかもしれませんが、一旦遺産相続について相談してしまうと、後は弁護士などが進めてくれる事もありますので、負担も少なく、気が楽に感じられるかもしれませんね。
弁護士に相談するといい面も多いと思います。もし遺産相続について相談するつもりでいるなら、最初から依頼しておくと余計なストレスを感じる事もないでしょう。
遺産の相続相談をどこでするかというと、多くの人はまず弁護士を思い浮かべます。たしかに弁護士に相談するのも悪くありませんが、普通の街の弁護士事務所などに依頼すると、それなりに料金がかかります。相続相談にお金を使いたくないという人は、まず家庭裁判所に相談してみるといいでしょう。
家庭裁判所では、相続や離婚など、当裁判所で扱う事柄にについて無料で相談にのってくれます。電話では相談に応じてくれないことがほとんどなので、直接裁判所まで出向く必要があります。日本司法支援センター、いわゆる法テラスなども無料で相談にのってくれるので利用するといいです。
遺産相続の流れは、被相続人の死亡届や葬儀などが終了後、遺言書の有無と相続人を確認します。遺言書は葬儀前後から自宅などから捜索、あるいは公証役場などに公正証書遺言や秘密証書遺言がないかを確認し、相続人は被相続人の出生から死亡するまでの戸籍謄本、改正原戸籍、除籍謄本などを収集して確認します。
次に、遺産分割協議を行い、それぞれの相続人が取得する遺産を確定させます。この時、作成する協議書には全ての相続人の実印が必要となります。もし、協議で合意できない場合は家庭裁判所で調停や審判を行います。 最後に、相続税の確定申告や不動産の相続登記などの手続きをして、遺産相続の手続きが完了します。
生前分与とは、遺産相続において、被相続人が存命のうちに財産を分け与えることです。 被相続人が亡くなってから遺産相続を行うと、相続税がかかります。この相続税を節約するために、被相続人が生きているうちに財産を贈与するのです。金額によっては贈与税がかかることがありますが、それでも相続税より安く済むので、早い段階で財産を整理するのが出費を抑えるポイントとなっています。
ちなみに相続財産を計算する際は、生前分与した財産も遺贈同様に計上されます。このときの財産が、相続人の婚姻か養子縁組、もしくは生計を立てるための資本のいずれかの使途に該当する場合、これを「特別受益」といいます。そして特別受益と現存する全ての財産を足したものが、相続財産となります。
遺産というのは死後に遺せる大切なもので、それゆえ遺産相続相談に関しては生前に行うのが普通になります。大阪や神戸にお住いの場合、弁護士や税理士の事務所が多くありますから相談がしやすくなっています。
相続に関しては何もしなければ法的な手続きで済まされてしまい、血縁者以外でお世話になった人に贈りたいと思っても不可能です。それゆえ生前から準備をしておく必要が出てきて、遺産相続相談は遺産に関する相談の中でも上位に位置します。亡くなった後に意思を伝えることはできませんから、生きている間に準備する必要が出てきます。
相続(相続手続き、遺言書作成、遺産分割協議、遺留分)に関する情報には責任は負いかねます。
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